ワークショップ

(13)初めてでもできるやさしいフォーカシング

伊藤研一(学習院大学)

2018年1月14日(日)   10:00~16:00

フォーカシングは、ことばにならないけど、身体に感じられている何か(フェルト・センスといいます)とやりとりする方法です。とりたてて症状や問題行動のない一般のひとやセラピストや教師、ソーシャル・ ワーカーなど対人援助職が経験すると大いに役立つ方法です。ツボにはまると結構おどろくような効果を発揮します。
最初にどんな「おどろくような」ことが起きるかについて事例を示して説明します。
その後でフォーカシングの実習をします。フォーカシングをする際のはじめの「ハードル」は自分が感じているのが「フェルト・センス」なのか、違うのかわかりにくいということです。そこでフェルト・センスを(私の経験上一番)感じやすい方法であるインタラクティブ・フォーカシング・ベーシックを経験してみましょう。インタラクティブ・フォーカシング・ベーシックでは話し手に「つらい、楽しい、苦しい、うれしい」など心が動いたる経験を話してもらいます。それを聞いていると聞き手(やオブザーバー)にはかなりはっきりしたフェルト・センスが生じてきます。これを経験することで「ハードル」は楽に越えられます。
次にクライエントや被援助者(あるいは苦手な人)を思い浮かべて行なうセフォーカシングをします。こちらも同じくらいフェルト・セ ンスが活性化されます。しかも①クライエント、被援助者(あるいは苦手な人) との間にほどよい心理的距離をもたらし、②自分 が感じている非言語的な経験を浮かび上がらせる、有効な方法です。今まで研修会に参加 された方々や大学院生にこの 二つの実習をセットで 行ってきて、大きな手応えを感じています。経験者にとっても フェルト ・センス感得能力を磨く機会になります。