Ⅴ ワークショップ

⑤コラージュ療法実践を基礎から身につけて実践へ

森谷寛之(京都文教大学)

2018年2月4日(日)   10:00~16:00

筆者は,箱庭の設備もないような状況で,箱庭に匹敵するような適用範囲が広く,かつ簡便な方法を探し求めていた。箱庭の本質は玩具(レディ・メイド)の組み合わせという事実に気づき,1987年12月「コラージュ療法」として公式発表した。現在,幼児から老人まで,健康な人から精神病水準の人まで広く適用されてきた。
 コラージュ療法は,方法が非常に明確でシンプルであるために,比較的多くのグループでも制作体験を実践できる。そのために,それまで心理臨床の経験と知識,素養のある人には,短時間で身につけることができるという特徴がある。
 セミナーでは基本的な考え方,由来,その位置づけ(美術,作業療法との違いなど)を学ぶ。制作後,互いに作品をついて語り合い,一種のロールプレイ体験を行う。その後,作品のアセスメントの初歩を学ぶ。次の日から,臨床実践の場において,コラージュを導入することが最低限可能となることを目指したい。
 制作の練習として,切り抜いてもよい雑誌やパンフレットなどを何冊か,また,糊とハサミを持参してほしい。コラージュ療法の活力は,この雑誌やパンフレットの内容に依存していることに注意してほしい。それ故に,この雑誌選びの段階からすでに研修が始まっているといえる。事例をお持ちの方は申し出て下さい。一緒に事例検討します。
 参考図書 森谷寛之 2012 コラージュ療法実践の手引き 金剛出版