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E-mail:konohana@konohana.jp
ワークショップ
(6)「トラウマ」からの回復過程と箱庭表現
安島智子(このはな児童学研究所)
10月1日(日) 13:00 ~ 18:00
「トラウマ」の概念は、オーストリアの精神分析家であるオットー・ランクが「出産外傷(Das Trauma der Geburt)」(1924)説を提唱したことに始まる。この「トラウマ」は個人の人生の中で繰り返し不安や症状をもたらすと言われてきたが、現在では、胎児期からの「トラウマ」が提唱されるようになった。自我に統合できない破壊的・断片的な衝動性を抱え、心は恐れと不安でいっぱいになっている。攻撃性を上手く表出することができず様々な身体症状や生きづらさを抱えている場合も、その苦しみを言葉でのみ表すことは非常に難しい。一方、描画や箱庭制作を導入した心理療法過程において、その混沌や破壊的世界が表出されると、その世界を言葉にすることも可能になってゆく。しかし、統合失調症の方のセラピーでは、すぐに箱庭療法を用いることは危険である。砂は退行を導き自我の解体が起きることも想定しなければならない。その見極めが重要である。さらに自閉症や自閉症スペクトラム、ADHD など発達障害を抱えている方のセラピーでは、自我形成を意図した関わりと心の土台を造る建設的なセラピーが必要である。その上で、箱庭制作を導入するならば、箱庭制作は治療的に機能し、箱庭の中に造られた世界には興味深いストーリーが展開する。講師の自験例と参加された方々の事例をもとに象徴的に表現された世界で何が起きていたのか議論を深めたい。事例発表希望の方は事務局までご連絡ください。
国際箱庭療法士資格のために必要な 100 時間の研修として 5時間のポイントを獲得することができます。