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講義と演習
心理臨床的考察:現代日本の「引きこもり」と「攻撃性」の問題を臨床的・時代論的に考察する試み
岡 昌之(東京都立大学名誉教授)
5月7日/6月4日/7月2日/9月3日/10月1日/11月5日/12月3日/2025 年 1月7日/2月4日/3月4日(火)(全10回) 19:00~21:00
概観ですが、昭和の時代の青年期臨床では「スチューデント・アパシー」と「青年期境界例」の事例が多く報告され時代の困難な問題とされ、「引きこもり」と「攻撃性」が注目されました。平成の時代になり「発達障害」の事例が取りざたされ、類似の掴みがたい重い問題となり現在に至っています。さらに令和の時代になり、「コロナ」の社会状況の中で、再び「引きこもり」と「攻撃性」が論じられ、重篤な「不登校」「いじめ」や「虐待」「家庭崩壊」の問題が報じられています。現代日本社会の精神的危機を象徴するかのようです。
本講では、40年以上にわたる我が国の心理臨床の歴史を振り返りながら、種々の困難な事例を検討し、心理療法の課題について論じ、今後の備えにして行きたいと思います。まずは講師からの簡略な事例報告で始めますが、受講生からの事例提供も歓迎します。積極的にご参加下さい。
<参考文献>岡 昌之『心理臨床の創造力』(新曜社 2007)
●定員:15名
●参加費:40,000円
●場所:このはな児童学研究所 研修室(小網町ハイツ 504号室)